『電光空手打ち』とまんが・アニメにまつわるお話 その4
- 2015/02/01
- 07:57
吉田竜夫さん率いるタツノコプロは、当初はマンガプロダクションとしてスタートしましたが、その後、タツノコプロでアニメを手掛けることになりました。その際、マンガと映像の関係性を熟知していた天馬正人さんのアドバイスはかなり大きかったと思います。
アニメ第一作となった『宇宙エース』の企画者に天馬正人という名も入っていることからも、そのことは分かります。
高倉健さんの訃報を伝える新聞記事から、デビュー作『電光空手打ち』、その続編『流星空手打ち』をまんが化されていた天馬正人さんのことを思い出しました。
また『電光空手打ち』という映画には、もうひとつまんが・アニメの世界の人物と不思議なご縁があるのです。
この作品の敵役である赤田鉄才を演じた個性派俳優の岩城力也さんは、エイケン(旧TCJ)のプランナー・プロデューサーだった鷺巣政安さんと当時から親交がありました。
鷺巣さんは、お兄さんのうしおそうじさんが東宝に勤めておられた関係で、子供の頃から映画界にも縁がありました。元々は、少年時代に黒澤明監督の『姿三四郎』にも子役の一人として出演された経歴の持ち主でもありました。
この映画の撮影前後の頃、岩城さんの部屋を訪ねた鷺巣さんは、とある精悍な若者を紹介されました。それが、誰あろうデビュー当時の高倉健さんだったのです。
それからも、岩城さんの縁で何度か会う機会もあり、常に礼儀正しい高倉さんの姿は、とても印象に残っていたそうです。
名優高倉健さんの訃報から、『ゴルゴ13』に主演されたエピソードだけでなく、デビュー作『電光空手打ち』にまつわる、そんなまんが・アニメ界との不思議なご縁を思い出しました。(了)

単行本『流星空手打ち』の扉絵 天馬さんが描くキャラクターも右ページ口絵にある若々しい高倉健風に見えます
アニメ第一作となった『宇宙エース』の企画者に天馬正人という名も入っていることからも、そのことは分かります。
高倉健さんの訃報を伝える新聞記事から、デビュー作『電光空手打ち』、その続編『流星空手打ち』をまんが化されていた天馬正人さんのことを思い出しました。
また『電光空手打ち』という映画には、もうひとつまんが・アニメの世界の人物と不思議なご縁があるのです。
この作品の敵役である赤田鉄才を演じた個性派俳優の岩城力也さんは、エイケン(旧TCJ)のプランナー・プロデューサーだった鷺巣政安さんと当時から親交がありました。
鷺巣さんは、お兄さんのうしおそうじさんが東宝に勤めておられた関係で、子供の頃から映画界にも縁がありました。元々は、少年時代に黒澤明監督の『姿三四郎』にも子役の一人として出演された経歴の持ち主でもありました。
この映画の撮影前後の頃、岩城さんの部屋を訪ねた鷺巣さんは、とある精悍な若者を紹介されました。それが、誰あろうデビュー当時の高倉健さんだったのです。
それからも、岩城さんの縁で何度か会う機会もあり、常に礼儀正しい高倉さんの姿は、とても印象に残っていたそうです。
名優高倉健さんの訃報から、『ゴルゴ13』に主演されたエピソードだけでなく、デビュー作『電光空手打ち』にまつわる、そんなまんが・アニメ界との不思議なご縁を思い出しました。(了)

単行本『流星空手打ち』の扉絵 天馬さんが描くキャラクターも右ページ口絵にある若々しい高倉健風に見えます
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