いよいよスタート『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.1』
- 2021/04/03
- 06:30
3月26日、ぴあから出ている「COMPLETE DVD BOOK」の新シリーズが、刊行されました。
『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.1』です。
『巨人の星』と言えば、梶原一騎さんと川崎のぼるさんによる、野球マンガの傑作です。『週刊少年マガジン』(講談社)に、1966年(昭和41年)19号から1971年(昭和46年)3号まで、5年間にわたり連載されました。
戦争で肩を壊してしまった父・一徹のため、幼少の頃から猛特訓に耐えプロ野球選手を目指す星飛雄馬の葛藤とライバルたちとの壮絶な対決、その中で芽生える友情を成長の中で描く物語です。
テレビアニメは、1968年(昭和43年)3月からスタートしました。
人気原作ながら当初は放送局がなかなか決まらず、東京ムービーの藤岡豊さんは企画をフジテレビに持ち込んだこともあったそうです。そうなると、もしかしたら「サンケイアトムズの星」になったのかもしれません。
幸い旭通信社の努力もあり、スポンサーとして大塚製薬が名乗りをあげてくれ、読売テレビで放映が決定しました。
『巨人の星』の構成は、長浜忠夫さんです。これは当時、総監督という立場でした。シナリオチェックから、絵コンテのチェック、そして録音まで、総合的に見ておられました。
しかも、いつも音の入っていないラッシュフィルムを持って大阪の大塚製薬に出向き、その場で自らすべてのキャラクターの声を演じ、試写を行っていたのです。
その時、先の回の脚本内容も検討されたのですが、スポンサーからの全幅の信頼を得ていた長浜さんがOKならば、と進められていました。
その後、日本サンライズで、『勇者ライディーン』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』など、ドラマチックな「ロマンロボ・シリーズ」を手掛けられたルーツは、この『巨人の星』にありました。
Vol.1には、第1話「めざせ栄光の星」から、第11話「青雲のせまき門」までが収録されています。長編大河ドラマのスタートから、高校入学までが描かれるのです。
作画スタッフを改めて見ると、村田耕一さんのOHプロ、荒木伸吾さんのジャガード、小林治さんと椛島義夫さんたちAプロ班、そしてアートフレッシュが、入っていたことがわかります。
作画ファン的には、荒木さんたち虫プロ流の荒木さんたちと、東映動画の流れのAプロの小林さん、芝山さん、椛島さんたちの作画の競い合いも注目でしょう。
これから、星飛雄馬の成長のドラマに、18ヶ月に渡って付き合っていきたいと思います。

『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.1』(ぴあ刊)
ブックレットのインタビュー記事も今後楽しみです。
個人的には、ジャガードで荒木さんと作画を担当された、レジェンドアニメーターの方のお話をお聞きしたいところです。
『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.1』です。
『巨人の星』と言えば、梶原一騎さんと川崎のぼるさんによる、野球マンガの傑作です。『週刊少年マガジン』(講談社)に、1966年(昭和41年)19号から1971年(昭和46年)3号まで、5年間にわたり連載されました。
戦争で肩を壊してしまった父・一徹のため、幼少の頃から猛特訓に耐えプロ野球選手を目指す星飛雄馬の葛藤とライバルたちとの壮絶な対決、その中で芽生える友情を成長の中で描く物語です。
テレビアニメは、1968年(昭和43年)3月からスタートしました。
人気原作ながら当初は放送局がなかなか決まらず、東京ムービーの藤岡豊さんは企画をフジテレビに持ち込んだこともあったそうです。そうなると、もしかしたら「サンケイアトムズの星」になったのかもしれません。
幸い旭通信社の努力もあり、スポンサーとして大塚製薬が名乗りをあげてくれ、読売テレビで放映が決定しました。
『巨人の星』の構成は、長浜忠夫さんです。これは当時、総監督という立場でした。シナリオチェックから、絵コンテのチェック、そして録音まで、総合的に見ておられました。
しかも、いつも音の入っていないラッシュフィルムを持って大阪の大塚製薬に出向き、その場で自らすべてのキャラクターの声を演じ、試写を行っていたのです。
その時、先の回の脚本内容も検討されたのですが、スポンサーからの全幅の信頼を得ていた長浜さんがOKならば、と進められていました。
その後、日本サンライズで、『勇者ライディーン』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』など、ドラマチックな「ロマンロボ・シリーズ」を手掛けられたルーツは、この『巨人の星』にありました。
Vol.1には、第1話「めざせ栄光の星」から、第11話「青雲のせまき門」までが収録されています。長編大河ドラマのスタートから、高校入学までが描かれるのです。
作画スタッフを改めて見ると、村田耕一さんのOHプロ、荒木伸吾さんのジャガード、小林治さんと椛島義夫さんたちAプロ班、そしてアートフレッシュが、入っていたことがわかります。
作画ファン的には、荒木さんたち虫プロ流の荒木さんたちと、東映動画の流れのAプロの小林さん、芝山さん、椛島さんたちの作画の競い合いも注目でしょう。
これから、星飛雄馬の成長のドラマに、18ヶ月に渡って付き合っていきたいと思います。

『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK Vol.1』(ぴあ刊)
ブックレットのインタビュー記事も今後楽しみです。
個人的には、ジャガードで荒木さんと作画を担当された、レジェンドアニメーターの方のお話をお聞きしたいところです。
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