『若草の四姉妹』 祝 放映40周年
- 2021/04/10
- 06:30
1981年(昭和56年)4月7日から、東京12チャンネル(現テレビ東京)で国際映画社の『若草の四姉妹』がスタートしました。
米国文学『若草物語』(原作/ルイーザ・メイ・オルコット)をアニメ化したものです。
前年1980年5月に、フジテレビ系でテレビスペシャル『若草物語』が放映されました。
こちらは東映動画の制作で、演出は芹川有吾さん、キャラクターデザイン・作画監督には、山口泰弘さん、美術に川本征平さん、沼井信朗さんと、劇場版のようなスタッフ編成です。
ナレーターは吉永小百合さん、四姉妹も、杉山加寿子さん、増山江威子さん、麻上洋子さん、小山茉美さん、母親は池田昌子さんと、キャスティングもかなり豪華でした。
作画陣にも、大工原章さんから、富永貞義さん、上村栄司さん、青鉢芳信さん、白土武さん、谷口守泰さんと、精鋭メンバーが揃っていたのです。
日常の生活描写などもていねいに描かれ、放映後も評判となりました。
この人気を受けたのか、翌年にテレビシリーズとして『若草の四姉妹』が企画されたのです。製作は国際映画社となりましたが、当時制作部門は東映動画に委託していましたので、実際の制作は東映動画です。
テレビシリーズ化にあたり、音楽には『アルプスの少女ハイジ』の渡邊岳夫さんを招きます。オープニングの最初にブランコに乗るジョーの姿は、まるで『ハイジ』のオープニングのようでした。これは『ハイジ』のように、名作の世界をじっくり描こうというスタッフの意気込みの表れだったかもしれません。
脚本はテレビスペシャルを手掛けられた、今戸榮一さんです。それ以外のスタッフは一新されました。キャラクターデザインと作画監督には、菊地城二さん。作画監督に飯野皓さん。美術に、下川忠海さんという布陣になりました。
当時、菊地さんと飯野さんは、韓国での作画作業をメインにしていました。ということで、他の国際映画社作品同様、海外作画がメインとなったシリーズでした。
菊地さんは、国際映画社の様々な作品にメインの作監として参加していますが、キャラクターデザインから担当したのは珍しいことでした。
テレビスペシャル版では、ストレートヘアだったジョーが、ちょっとカールがかかったヘアスタイルとなり、年齢も上げられました。
日常芝居を描くということで、海外の作画スタッフの養成的な側面もあったのでしょう。この後を受けたのが、『銀河旋風ブライガー』だったことを思うと、国際映画社にとって、上昇気流に乗る前の揺籃期の作品でした。

『若草の四姉妹』絵本(栄光社)
版権のマルシー表記は、国際映画社と東映動画の両社表記でした
米国文学『若草物語』(原作/ルイーザ・メイ・オルコット)をアニメ化したものです。
前年1980年5月に、フジテレビ系でテレビスペシャル『若草物語』が放映されました。
こちらは東映動画の制作で、演出は芹川有吾さん、キャラクターデザイン・作画監督には、山口泰弘さん、美術に川本征平さん、沼井信朗さんと、劇場版のようなスタッフ編成です。
ナレーターは吉永小百合さん、四姉妹も、杉山加寿子さん、増山江威子さん、麻上洋子さん、小山茉美さん、母親は池田昌子さんと、キャスティングもかなり豪華でした。
作画陣にも、大工原章さんから、富永貞義さん、上村栄司さん、青鉢芳信さん、白土武さん、谷口守泰さんと、精鋭メンバーが揃っていたのです。
日常の生活描写などもていねいに描かれ、放映後も評判となりました。
この人気を受けたのか、翌年にテレビシリーズとして『若草の四姉妹』が企画されたのです。製作は国際映画社となりましたが、当時制作部門は東映動画に委託していましたので、実際の制作は東映動画です。
テレビシリーズ化にあたり、音楽には『アルプスの少女ハイジ』の渡邊岳夫さんを招きます。オープニングの最初にブランコに乗るジョーの姿は、まるで『ハイジ』のオープニングのようでした。これは『ハイジ』のように、名作の世界をじっくり描こうというスタッフの意気込みの表れだったかもしれません。
脚本はテレビスペシャルを手掛けられた、今戸榮一さんです。それ以外のスタッフは一新されました。キャラクターデザインと作画監督には、菊地城二さん。作画監督に飯野皓さん。美術に、下川忠海さんという布陣になりました。
当時、菊地さんと飯野さんは、韓国での作画作業をメインにしていました。ということで、他の国際映画社作品同様、海外作画がメインとなったシリーズでした。
菊地さんは、国際映画社の様々な作品にメインの作監として参加していますが、キャラクターデザインから担当したのは珍しいことでした。
テレビスペシャル版では、ストレートヘアだったジョーが、ちょっとカールがかかったヘアスタイルとなり、年齢も上げられました。
日常芝居を描くということで、海外の作画スタッフの養成的な側面もあったのでしょう。この後を受けたのが、『銀河旋風ブライガー』だったことを思うと、国際映画社にとって、上昇気流に乗る前の揺籃期の作品でした。

『若草の四姉妹』絵本(栄光社)
版権のマルシー表記は、国際映画社と東映動画の両社表記でした
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