『空手バカ一代』東京MXテレビで再放映開始
- 2021/04/11
- 06:30
極真空手の創始者、大山倍達さんの半生を描く『空手バカ一代』(原作/梶原一騎 画/つのだじろう 影丸譲也)の再放映が、4月6日(火)より東京MXテレビで始まりました。
原作は、1971年(昭和46年)から1977年まで、『少年マガジン』に連載されました。大山さんが戦後の苦労から、極真会館を築き上げるまでを描いたところまで、つのだじろうさんが作画され、その後、弟子たちの成長を描く群像劇では影丸譲也さんに絵が変わりました。
アニメ版は東京ムービーの製作で、1973年(昭和48年)10月から74年9月まで、一年間に渡りテレビ朝日系で放映です。アニメ化にあたり主人公は、飛鳥拳という名に、変更されました。
つのだじろうさんが作画されていた初期エピソードからのアニメ化でしたので、キャラクターデザインも初期のつのださんの絵を踏襲しています。
放映当時は戦後から28年が経っていましたが、敗戦後の東京の焼け跡をテレビアニメで描いたことでも異色作でした。
椋尾篁さんによる落ち着いた美術も、敗戦後の荒廃した日本を描き出していました。
作画監修は、Aプロダクションの楠部大吉郎さん。演出は岡部英二さんと出崎統さん。作画監督は、『タイガーマスク』でおなじみのアクションアニメーター・木村圭市郎さんや、劇画調を得意とする飯野皓さん、多賀一弘さん、そしてオールマイティーの宇田川一彦さんでした。
第一話の原画は木村さんと山口泰弘さんが入っており、アクションも格好良いものでした。
主人公の飛鳥拳もまだ戦後すぐの時代ですので、後の長髪ではなく短髪です。ただ、特攻隊からの帰還で心が荒んでいる様子はアニメからも分り、見ていて心が痛みました。
これから、愛弟子となる有明省吾や力道山など、印象的なキャラクターが次々と登場してくるでしょう。梶原さんが、大山倍達さんの人生をよりドラマチックに描き出した物語は、様々な人間像が描かれ、魅き込まれるものです。敗戦後から徒手空拳で自らの人生を力強く切り開いていく飛鳥拳の姿は、敗戦から復興して行く日本にも重なります。
原作も連載時から愛読していた作品です。久しぶりに接する『空手バカ一代』の世界は、少年時代とは別の味わいも感じられます。梶原さんが大山さんの姿に見出した理想の人間像も、そこには描かれているようです。
この機会に、改めてアニメ版も毎週見ていこうと思います。

『空手バカ一代』第一話、二話の飛鳥拳 設定
まだ長髪になる前の、飛鳥拳です。
当時のスタッフ用の設定は青焼きコピーが主流でしたが、
これは感熱紙コピーでした
原作は、1971年(昭和46年)から1977年まで、『少年マガジン』に連載されました。大山さんが戦後の苦労から、極真会館を築き上げるまでを描いたところまで、つのだじろうさんが作画され、その後、弟子たちの成長を描く群像劇では影丸譲也さんに絵が変わりました。
アニメ版は東京ムービーの製作で、1973年(昭和48年)10月から74年9月まで、一年間に渡りテレビ朝日系で放映です。アニメ化にあたり主人公は、飛鳥拳という名に、変更されました。
つのだじろうさんが作画されていた初期エピソードからのアニメ化でしたので、キャラクターデザインも初期のつのださんの絵を踏襲しています。
放映当時は戦後から28年が経っていましたが、敗戦後の東京の焼け跡をテレビアニメで描いたことでも異色作でした。
椋尾篁さんによる落ち着いた美術も、敗戦後の荒廃した日本を描き出していました。
作画監修は、Aプロダクションの楠部大吉郎さん。演出は岡部英二さんと出崎統さん。作画監督は、『タイガーマスク』でおなじみのアクションアニメーター・木村圭市郎さんや、劇画調を得意とする飯野皓さん、多賀一弘さん、そしてオールマイティーの宇田川一彦さんでした。
第一話の原画は木村さんと山口泰弘さんが入っており、アクションも格好良いものでした。
主人公の飛鳥拳もまだ戦後すぐの時代ですので、後の長髪ではなく短髪です。ただ、特攻隊からの帰還で心が荒んでいる様子はアニメからも分り、見ていて心が痛みました。
これから、愛弟子となる有明省吾や力道山など、印象的なキャラクターが次々と登場してくるでしょう。梶原さんが、大山倍達さんの人生をよりドラマチックに描き出した物語は、様々な人間像が描かれ、魅き込まれるものです。敗戦後から徒手空拳で自らの人生を力強く切り開いていく飛鳥拳の姿は、敗戦から復興して行く日本にも重なります。
原作も連載時から愛読していた作品です。久しぶりに接する『空手バカ一代』の世界は、少年時代とは別の味わいも感じられます。梶原さんが大山さんの姿に見出した理想の人間像も、そこには描かれているようです。
この機会に、改めてアニメ版も毎週見ていこうと思います。

『空手バカ一代』第一話、二話の飛鳥拳 設定
まだ長髪になる前の、飛鳥拳です。
当時のスタッフ用の設定は青焼きコピーが主流でしたが、
これは感熱紙コピーでした
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