『魔境伝説アクロバンチ』と自社スタジオの立ち上げ その2
- 2021/05/03
- 06:30
『魔境伝説アクロバンチ』に先行して前年の1981年(昭和56年)10月から放映されていたのが、『銀河旋風ブライガー』でした。
その後“J9シリーズ”として3作続いた、国際映画社の看板作品のひとつです。
企画・シリーズ構成の山本優さん、音楽の山本正之さんと共に、チーフディレクターだった四辻たかおさんも、国際映画社作品で中核を担っていたスタッフでした。
四辻さんは夏木よしのりの名前で、新番組の『アクロバンチ』でも総監督に就かれます。
実はこの時期、四辻さんは放映中の『ブライガー』と並行する形で別の作品も準備中でした。それは、吾妻ひでおさん原作の『おちゃめ神物語コロコロポロン』です。
こちらも『アクロバンチ』と同時期の、1982年5月からスタートしています。
『ブライガー』の放送局はテレビ東京でしたが、『コロコロポロン』はフジテレビです。その前の『めちゃっこドタコン』に次いで、アニメに強いフジテレビの枠を老舗各社と競い勝ち取ったことで、力も入っていたでしょう。
四辻さんは『ブライガー』と並行して、『コロコロポロン』でもメインの監督を任されました。
そして日本テレビ系でも、新番組『アクロバンチ』が決定しました。
新興のプロダクションが、フジテレビに続き日本テレビでも放映枠をオリジナル作品で勝ち取ったのです。プロデューサーだった壷田しげおさんの辣腕ぶりが、うかがえます。
予算の面から見ても、全国ネットを持つキー局からは番組制作費もそれなりに出ていました。
キー局でアニメ番組を持つことはアニメ会社にとって経営の安定の意味もあり、重要なことでした。
国際映画社としても『アクロバンチ』は、初めての日本テレビ系。しかも、夜7時からのゴールデンタイムの番組です。失敗するわけにはいきません。
そこで『ブライガー』をヒットさせている四辻さんを、『ブライガー』、『コロコロポロン』と並行し、『アクロバンチ』にも総監督として起用することになりました。
もちろん、国際映画社作品のメインライターだった山本優さんも、『ブライガー』、『コロコロポロン』と並行してシリーズ構成で参加しています。(つづく)

同時に制作されていた『おちゃめ神物語コロコロポロン』と
『魔境伝説アクロバンチ』 動画
その後“J9シリーズ”として3作続いた、国際映画社の看板作品のひとつです。
企画・シリーズ構成の山本優さん、音楽の山本正之さんと共に、チーフディレクターだった四辻たかおさんも、国際映画社作品で中核を担っていたスタッフでした。
四辻さんは夏木よしのりの名前で、新番組の『アクロバンチ』でも総監督に就かれます。
実はこの時期、四辻さんは放映中の『ブライガー』と並行する形で別の作品も準備中でした。それは、吾妻ひでおさん原作の『おちゃめ神物語コロコロポロン』です。
こちらも『アクロバンチ』と同時期の、1982年5月からスタートしています。
『ブライガー』の放送局はテレビ東京でしたが、『コロコロポロン』はフジテレビです。その前の『めちゃっこドタコン』に次いで、アニメに強いフジテレビの枠を老舗各社と競い勝ち取ったことで、力も入っていたでしょう。
四辻さんは『ブライガー』と並行して、『コロコロポロン』でもメインの監督を任されました。
そして日本テレビ系でも、新番組『アクロバンチ』が決定しました。
新興のプロダクションが、フジテレビに続き日本テレビでも放映枠をオリジナル作品で勝ち取ったのです。プロデューサーだった壷田しげおさんの辣腕ぶりが、うかがえます。
予算の面から見ても、全国ネットを持つキー局からは番組制作費もそれなりに出ていました。
キー局でアニメ番組を持つことはアニメ会社にとって経営の安定の意味もあり、重要なことでした。
国際映画社としても『アクロバンチ』は、初めての日本テレビ系。しかも、夜7時からのゴールデンタイムの番組です。失敗するわけにはいきません。
そこで『ブライガー』をヒットさせている四辻さんを、『ブライガー』、『コロコロポロン』と並行し、『アクロバンチ』にも総監督として起用することになりました。
もちろん、国際映画社作品のメインライターだった山本優さんも、『ブライガー』、『コロコロポロン』と並行してシリーズ構成で参加しています。(つづく)

同時に制作されていた『おちゃめ神物語コロコロポロン』と
『魔境伝説アクロバンチ』 動画
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