アニメ『ルパン対ホームズ』 祝 40周年
- 2021/05/22
- 06:30
1981年(昭和56年)5月5日、フジテレビ系で日生ファミリースペシャル『ルパン対ホームズ』(原作/モーリス・ルブラン)が放映されました。
当時盛んに制作されたテレビスペシャルで、夕方16時半より1時間半放映された長編です。
権利関係の問題もあるのか、その後ビデオソフトやDVDソフト化もされていません。
演出は実写ご出身の明比正行さん。キャラクターデザインと作画監督は、岸義之さん。美術監督は宮本清司さん。そして音楽は、玉木宏樹さんでした。
明比さんの実写映画のようなカメラを引いたロングショットや、アオリの画面はサスペンスドラマらしい緊迫感がありました。そして宮本さんによる美術は、当時のフランスの雰囲気が出ていて、あの時代のホームズとルパンの活躍にふさわしい舞台を描き出してくれました。
なにより印象的だったのが、岸さんのデザインによるキャラクターでした。1977年のアニメブームから4年経っていたとはいえ、おじさんがメインの作品などは、まだない頃です。
そんななかテレビスペシャルとはいえ、中年のホームズやワトソン、颯爽とした青年ルパン、そして頑固親父のガニマール警部が主要人物なのです。
それぞれが個性的で大人のキャラになっており、演技も渋く描かれていました。
岸さんのオリジナルキャラクターは初めて見たのですが、東映動画というよりもマッドハウス調のような洒落ていて端正な劇画調で、作品の洒落た雰囲気にもしっかりマッチしていました。
配役も豪華でした。ホームズの山城新伍さん、ルパンの広川太一郎さん、ワトソンはなべおさみさん、ガニマール警部は永井一郎さん、オートレック男爵に滝口順平さん、デタンジュは宮口幸平さんと、洋画作品の吹き替えのようでした。
ワトソンはちょっとコミカルな面が強調されていましたが、それぞれの名演と作画もあいまって、外国映画のような落ち着いた雰囲気が出ていたのでしょう。
私も元々、ポプラ社から出ていた南洋一郎さん翻訳の『アルセーヌ・ルパン』シリーズや、コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを愛読していました。
どちらかというと、ルパンびいきだったかもしれません。原作版ももちろん何度も繰り返し読んでいましたので、アニメ化を楽しみにしていました。
休日である子どもの日の夕方、ルパンやホームズたちの活躍をワクワクして見ていました。
落ち着いたいい雰囲気で、今でも忘れられない思い出の作品でもあります。いつかはソフト化して欲しいと待ち望んでいます。

『ルパン対ホームズ』修正原画
こうして修正原画を見ても、おじさんたちのいい味が分かります。
自動車の雰囲気もいいですね。
当時盛んに制作されたテレビスペシャルで、夕方16時半より1時間半放映された長編です。
権利関係の問題もあるのか、その後ビデオソフトやDVDソフト化もされていません。
演出は実写ご出身の明比正行さん。キャラクターデザインと作画監督は、岸義之さん。美術監督は宮本清司さん。そして音楽は、玉木宏樹さんでした。
明比さんの実写映画のようなカメラを引いたロングショットや、アオリの画面はサスペンスドラマらしい緊迫感がありました。そして宮本さんによる美術は、当時のフランスの雰囲気が出ていて、あの時代のホームズとルパンの活躍にふさわしい舞台を描き出してくれました。
なにより印象的だったのが、岸さんのデザインによるキャラクターでした。1977年のアニメブームから4年経っていたとはいえ、おじさんがメインの作品などは、まだない頃です。
そんななかテレビスペシャルとはいえ、中年のホームズやワトソン、颯爽とした青年ルパン、そして頑固親父のガニマール警部が主要人物なのです。
それぞれが個性的で大人のキャラになっており、演技も渋く描かれていました。
岸さんのオリジナルキャラクターは初めて見たのですが、東映動画というよりもマッドハウス調のような洒落ていて端正な劇画調で、作品の洒落た雰囲気にもしっかりマッチしていました。
配役も豪華でした。ホームズの山城新伍さん、ルパンの広川太一郎さん、ワトソンはなべおさみさん、ガニマール警部は永井一郎さん、オートレック男爵に滝口順平さん、デタンジュは宮口幸平さんと、洋画作品の吹き替えのようでした。
ワトソンはちょっとコミカルな面が強調されていましたが、それぞれの名演と作画もあいまって、外国映画のような落ち着いた雰囲気が出ていたのでしょう。
私も元々、ポプラ社から出ていた南洋一郎さん翻訳の『アルセーヌ・ルパン』シリーズや、コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズを愛読していました。
どちらかというと、ルパンびいきだったかもしれません。原作版ももちろん何度も繰り返し読んでいましたので、アニメ化を楽しみにしていました。
休日である子どもの日の夕方、ルパンやホームズたちの活躍をワクワクして見ていました。
落ち着いたいい雰囲気で、今でも忘れられない思い出の作品でもあります。いつかはソフト化して欲しいと待ち望んでいます。

『ルパン対ホームズ』修正原画
こうして修正原画を見ても、おじさんたちのいい味が分かります。
自動車の雰囲気もいいですね。
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