「大塚康生さんを偲ぶ会」６月末に開催

　５月２８日（金）朝日新聞夕刊に、「大塚康生さんを偲ぶ会　来月」という記事が掲載されました。
今月の６月２８日（月）、杉並公会堂の大ホールにて開かれるという告知でした。
　これは今年３月１５日、８９歳で心筋梗塞のため亡くなられたアニメーターのレジェンド・大塚康生さんを偲び、仕事を共にした友人や知人、スタッフたちで行われる会です。

　主催は、「大塚康生さんを偲ぶ会」実行委員会で事務局は古くからのアニメファンにはおなじみのアニドウです。　
　
　協賛として、これまで大塚さんがお仕事をされてきた、『ルパン三世　カリオストロの城』や『じゃりン子チエ』のテレコム・アニメーションフィルム。『ルパン三世』や『パンダコパンダ』、『侍ジャイアンツ』のトムス・エンタテンメント（旧東京ムービー）。『おれは鉄兵』や『草原の子テングリ』、そして『ドラえもん』のシンエイ動画。盟友・宮崎駿さん、高畑勲さんのスタジオジブリ。『未来少年コナン』の日本アニメーションなどが、名を連ねています。

　後援には、お付き合いのあった手塚治虫さんの手塚プロダクション、『わんぱく王子の大蛇退治』や『太陽の王子ホルスの大冒険』など、数々の長編作で若き時代の大塚さんが腕をふるわれた東映アニメーション（旧東映動画）。そして村田耕一さん、小松原一男さんでおなじみのオープロダクションが入っています。

　これまでもアニドウは、小松原一男さんや金田伊功さん、高畑勲さんを送る会など、レジェンドたちの追悼の催しを行っています。
　毎回、貴重な記録映像や、思い出の作品、友人たちのトークなど、故人がきっと喜んでくれるであろう、楽しくも暖かい会にしてくれました。

　「大塚康生さんを偲ぶ会」は、小田部羊一さんが実行委員長にあたられます。
　様々な大塚さんが手掛けてこられた作品の紹介などとともに、会では小田部さんも大塚さんとの思い出をお話くださるかもしれません。

　記事には、参加には事前予約が必要で６月１日からアニドウのサイトで受け付けるとありましたが、２日の時点でもう締め切りになっていました。
　コロナ感染症対策が必要とされる状況下での開催ということで、準備や運営も大変な作業です。ホールとはいえ、入場できる人数もかなり制約があったと思います。
　
　そんななかで行われる「大塚康生さんを偲ぶ会」。きっと、気さくでユーモアの溢れたお人柄だった大塚さんにふさわしく、気取らず明るい会になることでしょう。



朝日新聞２０２１年５月２８日夕刊