若林忠生さんの新作画「昌平坂」
- 2021/07/03
- 06:30
先週末に、九段下にある九段生涯学習館に行ってきました。
こちらの2階にある九段ギャラリーで6月22日から行われていた、「神田の街を描き続ける会」の絵画展のためです。
今回も、TCJ(現エイケン)の『鉄人28号』や、『黄金バット』、『妖怪人間ベム』のキャラクターデザインでおなじみの若林忠生さんによる新作が展示されていました。
若林さんはアニメの仕事を離れられ、現在はご趣味で精力的に様々な絵を描いていらっしゃいます。
会場の九段生涯学習館は、東京都の緊急事態宣言発令にともないしばらく休館していました。そのため、6月13日から19日まで開催予定だった「第31回 千代田区文化連盟展」は延期となっています。実は、こちらでも若林さんの作品が公開予定でした。
「神田の町を描き続ける会」は1985年の発足で、以降毎月例会を開き、神田をはじめとして千代田区全域の情景を会員さんたちが現在まで描き続けています。
神田や千代田区も時代の移り変わりとともに、街の姿をどんどんと変えています。ですが、そんななかにも、歴史ある建物や風景はあちこちに残っています。
若林さんも、旧くは江戸から明治そして昭和初期から続く風情と新しさの混在する魅力を描き続けています。
今回は、新作の「昌平坂」と、以前描いたもので評判がよかったという「駒形橋遠望」の二作が展示されていました。
「駒形橋遠望」は、隅田川の船着場からみた駒形橋です。手前の船着場に浮かぶ屋形船と奥の遊覧船、そして水面のコントラストが美しく、何度見ても魅力的です。
そして昌平坂は江戸時代、昌平坂学問所のあった坂として知られています。作品はその坂を上から見下ろす構図になっています。
突き当たり正面の建物の向こうには神田川が流れており、その先のニコライ堂の姿も見えます。
古い石垣と最近の建物に囲まれながら、それぞれ時代の中でこの坂を多くの人が行き来してきたのでしょう。
忙しく過ぎる現在を忘れさせてくれるような、ゆったりとした時が感じられる作品でした。

「昌平坂」

「駒形橋遠望」

自作の前に立つ若林忠生さん
こちらの2階にある九段ギャラリーで6月22日から行われていた、「神田の街を描き続ける会」の絵画展のためです。
今回も、TCJ(現エイケン)の『鉄人28号』や、『黄金バット』、『妖怪人間ベム』のキャラクターデザインでおなじみの若林忠生さんによる新作が展示されていました。
若林さんはアニメの仕事を離れられ、現在はご趣味で精力的に様々な絵を描いていらっしゃいます。
会場の九段生涯学習館は、東京都の緊急事態宣言発令にともないしばらく休館していました。そのため、6月13日から19日まで開催予定だった「第31回 千代田区文化連盟展」は延期となっています。実は、こちらでも若林さんの作品が公開予定でした。
「神田の町を描き続ける会」は1985年の発足で、以降毎月例会を開き、神田をはじめとして千代田区全域の情景を会員さんたちが現在まで描き続けています。
神田や千代田区も時代の移り変わりとともに、街の姿をどんどんと変えています。ですが、そんななかにも、歴史ある建物や風景はあちこちに残っています。
若林さんも、旧くは江戸から明治そして昭和初期から続く風情と新しさの混在する魅力を描き続けています。
今回は、新作の「昌平坂」と、以前描いたもので評判がよかったという「駒形橋遠望」の二作が展示されていました。
「駒形橋遠望」は、隅田川の船着場からみた駒形橋です。手前の船着場に浮かぶ屋形船と奥の遊覧船、そして水面のコントラストが美しく、何度見ても魅力的です。
そして昌平坂は江戸時代、昌平坂学問所のあった坂として知られています。作品はその坂を上から見下ろす構図になっています。
突き当たり正面の建物の向こうには神田川が流れており、その先のニコライ堂の姿も見えます。
古い石垣と最近の建物に囲まれながら、それぞれ時代の中でこの坂を多くの人が行き来してきたのでしょう。
忙しく過ぎる現在を忘れさせてくれるような、ゆったりとした時が感じられる作品でした。

「昌平坂」

「駒形橋遠望」

自作の前に立つ若林忠生さん
- 関連記事
-
- 東京都美術館で勝又激さんの作品展示
- 「『ふしぎの海のナディア』展」
- 若林忠生さんの新作画「昌平坂」
- 「大塚康生さんを偲ぶ会」
- 「大塚康生さんを偲ぶ会」6月末に開催