モノクロアニメのカラー化大作戦 その4
- 2021/07/04
- 06:30
モノクロからカラーにリメイクされる作品の共通点としては、やはり人気の原作マンガが存在したことです。
70年代から80年代にリメイクされた『鉄腕アトム』(原作/手塚治虫)や『サイボーグ009』(原作/石ノ森章太郎)、『鉄人28号』(原作/横山光輝)。そして『ハリスの旋風』(原作/ちばてつや)など、元々はそれぞれの原作自体が大ヒットしたものでした。
当時は、まだテレビゲームもなくパソコンも出回っていません。若い層向けの代表的なメディアといえば、テレビやラジオ、マンガなど限られたものでした。
書店もそれぞれの街に何店舗かはあって、マンガコーナーに並んだコミックスを買って読むことがマンガ世代の愉しみでもあったのです。
連載作品はもちろん、旧作にもそれなりに触れられる環境だったため、名作はずっと読み継がれていました。この頃はブックオフなど大型新古書店もなく、旧作も書店で購入するのが主なルートでした。
各出版社も旧作を積極的に書店補充して、コミックスでその収益を得て経営を支えていました。
アニメファンも、元々はマンガ世代です。しかも、アニメブーム前後の1970年代は、家庭用の録画機ビデオデッキもまだ普及していません。
気に入った作品をもう一度見るためには、各地方局の再放送を待つしかなかったのです。
テレビ局としても、ある程度視聴層を見込めるモノクロで制作されたかつての名作をカラーでリメイクすることは、視聴率を見込める安定した企画だったのかもしれません。
モノクロ作品以外でも、人気作の続編やリメイク版は1970年代後半から80年代前半にかけ続々登場しました。
『新・巨人の星』(原作/梶原一騎 画/川崎のぼる)、『新エースをねらえ!』(原作/山本鈴美香)、『元祖天才バカボン』(原作/赤塚不二夫)、『(新)ルパン三世』(原作/モンキー・パンチ)、そして『あしたのジョー2』(原作/高森朝雄 画/ちばてつや)など、特に日本テレビはかつての人気作の続編やリメイクに力を入れていた局でした。(つづく)

1980年代に登場したリメイク・続編作品
『新・巨人の星』『新・エースをねらえ!』
『新ルパン三世』『(太陽の使者)鉄人28号』
70年代から80年代にリメイクされた『鉄腕アトム』(原作/手塚治虫)や『サイボーグ009』(原作/石ノ森章太郎)、『鉄人28号』(原作/横山光輝)。そして『ハリスの旋風』(原作/ちばてつや)など、元々はそれぞれの原作自体が大ヒットしたものでした。
当時は、まだテレビゲームもなくパソコンも出回っていません。若い層向けの代表的なメディアといえば、テレビやラジオ、マンガなど限られたものでした。
書店もそれぞれの街に何店舗かはあって、マンガコーナーに並んだコミックスを買って読むことがマンガ世代の愉しみでもあったのです。
連載作品はもちろん、旧作にもそれなりに触れられる環境だったため、名作はずっと読み継がれていました。この頃はブックオフなど大型新古書店もなく、旧作も書店で購入するのが主なルートでした。
各出版社も旧作を積極的に書店補充して、コミックスでその収益を得て経営を支えていました。
アニメファンも、元々はマンガ世代です。しかも、アニメブーム前後の1970年代は、家庭用の録画機ビデオデッキもまだ普及していません。
気に入った作品をもう一度見るためには、各地方局の再放送を待つしかなかったのです。
テレビ局としても、ある程度視聴層を見込めるモノクロで制作されたかつての名作をカラーでリメイクすることは、視聴率を見込める安定した企画だったのかもしれません。
モノクロ作品以外でも、人気作の続編やリメイク版は1970年代後半から80年代前半にかけ続々登場しました。
『新・巨人の星』(原作/梶原一騎 画/川崎のぼる)、『新エースをねらえ!』(原作/山本鈴美香)、『元祖天才バカボン』(原作/赤塚不二夫)、『(新)ルパン三世』(原作/モンキー・パンチ)、そして『あしたのジョー2』(原作/高森朝雄 画/ちばてつや)など、特に日本テレビはかつての人気作の続編やリメイクに力を入れていた局でした。(つづく)

1980年代に登場したリメイク・続編作品
『新・巨人の星』『新・エースをねらえ!』
『新ルパン三世』『(太陽の使者)鉄人28号』
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