モノクロアニメのカラー化大作戦 その5
- 2021/07/11
- 06:30
テレビアニメ黎明期の頃でも、カラー化はそれなりに考えられていたようです。
よく知られているところでは、虫プロの『鉄腕アトム』で一エピソードだけカラーで制作された「宇宙防衛軍」がありました。
また、タツノコプロ第一作の『宇宙エース』も、第1話を改めてカラーフィルムで1960年代当時に作り直していたそうです。海外輸出のため、海外のバイヤーに見せるサンプル用でした。
これは社内の制作ではなく、ピープロに発注していたようです。
1968年(昭和43年)に放映された同社の『ドカチン』もモノクロでしたが、オープニングと、本編中2本はカラーで制作されていました。
前年の1967年からスタートした『マッハGOGOGO』で、すでに技術的にはカラー化が可能だったこともあるでしょう。
結局モノクロでの制作に落ち着いたは、制作費の問題もあったようです。
TCJ(現・エイケン)の『スーパージェッター』も初回放映時はモノクロで制作されましたが、後に本数を選んでカラー化されています。
最初に使用した原動画を残しておいて、それを新たにカラーでセルをペイントし撮影したものだと、以前TCJからエイケンまで長年制作や営業を担当されておられた鷺巣政安さんに伺いました。
カラー化の際、悪役のジャガーなどは後半のデザインに合わせて修正されていました。
カラーフィルムにすると以降、地方局の再放送への番販に対応できますし、海外へのセールスでもよりアピールできます。
タツノコプロでは1967年(昭和42年)に制作した『おらぁグズラだど』を、20年後の1987年(昭和62年)にカラーでリメイクしています。
これはフィルムからまたセル画と背景を起こし、新たにカラーで撮影し直したものです。
1990年代後半にも、同社はそのノウハウを使って往年の作品のカラー化に着手していました。
それが、タツノコプロのテレビアニメ第一作『宇宙エース』でした。(つづく)

『おらぁグズラだど』リメイク版 修正原画、動画
よく知られているところでは、虫プロの『鉄腕アトム』で一エピソードだけカラーで制作された「宇宙防衛軍」がありました。
また、タツノコプロ第一作の『宇宙エース』も、第1話を改めてカラーフィルムで1960年代当時に作り直していたそうです。海外輸出のため、海外のバイヤーに見せるサンプル用でした。
これは社内の制作ではなく、ピープロに発注していたようです。
1968年(昭和43年)に放映された同社の『ドカチン』もモノクロでしたが、オープニングと、本編中2本はカラーで制作されていました。
前年の1967年からスタートした『マッハGOGOGO』で、すでに技術的にはカラー化が可能だったこともあるでしょう。
結局モノクロでの制作に落ち着いたは、制作費の問題もあったようです。
TCJ(現・エイケン)の『スーパージェッター』も初回放映時はモノクロで制作されましたが、後に本数を選んでカラー化されています。
最初に使用した原動画を残しておいて、それを新たにカラーでセルをペイントし撮影したものだと、以前TCJからエイケンまで長年制作や営業を担当されておられた鷺巣政安さんに伺いました。
カラー化の際、悪役のジャガーなどは後半のデザインに合わせて修正されていました。
カラーフィルムにすると以降、地方局の再放送への番販に対応できますし、海外へのセールスでもよりアピールできます。
タツノコプロでは1967年(昭和42年)に制作した『おらぁグズラだど』を、20年後の1987年(昭和62年)にカラーでリメイクしています。
これはフィルムからまたセル画と背景を起こし、新たにカラーで撮影し直したものです。
1990年代後半にも、同社はそのノウハウを使って往年の作品のカラー化に着手していました。
それが、タツノコプロのテレビアニメ第一作『宇宙エース』でした。(つづく)

『おらぁグズラだど』リメイク版 修正原画、動画
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