モノクロアニメのカラー化大作戦 その6
- 2021/07/18
- 06:30
1990年代後半に、モノクロ作品のカラー化が行われたというタツノコプロの『宇宙エース』。
同作は放映後の1960年代にも海外輸出用の見本として、第4話がカラーリメイクされていました。
こちらの制作は、テレビアニメ黎明期の『0戦はやと』や『ドンキッコ』でおなじみだった、うしおそうじさん率いるピープロでした。
タツノコプロ自身は、まだ『マッハGOGOGO』に入る前でカラーのノウハウも無く、スタッフも余分に裂けなかったためだと、聞いたことがあります。
そんな以前制作されたピープロのカラーフィルム版とは別に、放映から30年を経た90年代後半、『宇宙エース』は改めてカラーリメイク版が準備されました。
このリメイク版については、1998年(平成10年)に出版された『タツノコプロアニメ大全史』(辰巳出版)にて明かされています。
全作品を紹介するなかで、『宇宙エース』のページでさりげなく衛星放送用の新企画として紹介されていたのです。
そこには、九里一平さんによる新たに描き下ろされた、エースくんやアサリちゃん、タツノコ博士などのキャラクター設定も掲載されていました。
新しく制作するにあたり、ちょっと端正になったキャラクターたちでした。
この頃のタツノコプロは、過去作品のリメイクが主流となり、『みなしごハッチ』や『宇宙の騎士テッカマンブレード』。またOVA『GATCHYAMAN』、OVA『新・破裏拳ポリマー』、 そして『マッハGOGOGO(90年代版)』などが新しいスタッフにより制作されていました。
幻となった『少年忍者部隊月光』のリメイクアニメ企画『月光』も、この時期にパイロットフィルムが制作されていたはずです。
余談ですが、この『月光』パイロット版のキャラクターデザインは、ロベルト・フェラーリさんでした。実現していたら、と思うとちょっと残念です。
この流れもあって、新たなイメージで『宇宙エース』のリメイク新作が企画されていたのでしょう。(つづく)

リメイク版『宇宙エース』キャラクター
エースも、より少年らしくしなやかなイメージです。
同作は放映後の1960年代にも海外輸出用の見本として、第4話がカラーリメイクされていました。
こちらの制作は、テレビアニメ黎明期の『0戦はやと』や『ドンキッコ』でおなじみだった、うしおそうじさん率いるピープロでした。
タツノコプロ自身は、まだ『マッハGOGOGO』に入る前でカラーのノウハウも無く、スタッフも余分に裂けなかったためだと、聞いたことがあります。
そんな以前制作されたピープロのカラーフィルム版とは別に、放映から30年を経た90年代後半、『宇宙エース』は改めてカラーリメイク版が準備されました。
このリメイク版については、1998年(平成10年)に出版された『タツノコプロアニメ大全史』(辰巳出版)にて明かされています。
全作品を紹介するなかで、『宇宙エース』のページでさりげなく衛星放送用の新企画として紹介されていたのです。
そこには、九里一平さんによる新たに描き下ろされた、エースくんやアサリちゃん、タツノコ博士などのキャラクター設定も掲載されていました。
新しく制作するにあたり、ちょっと端正になったキャラクターたちでした。
この頃のタツノコプロは、過去作品のリメイクが主流となり、『みなしごハッチ』や『宇宙の騎士テッカマンブレード』。またOVA『GATCHYAMAN』、OVA『新・破裏拳ポリマー』、 そして『マッハGOGOGO(90年代版)』などが新しいスタッフにより制作されていました。
幻となった『少年忍者部隊月光』のリメイクアニメ企画『月光』も、この時期にパイロットフィルムが制作されていたはずです。
余談ですが、この『月光』パイロット版のキャラクターデザインは、ロベルト・フェラーリさんでした。実現していたら、と思うとちょっと残念です。
この流れもあって、新たなイメージで『宇宙エース』のリメイク新作が企画されていたのでしょう。(つづく)

リメイク版『宇宙エース』キャラクター
エースも、より少年らしくしなやかなイメージです。
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