モノクロアニメのカラー化大作戦 その7
- 2021/07/25
- 06:30
1990年代後半にカラーリメイクされていたタツノコプロの『宇宙エース』。これは、実験的なものだったようです。もしかしたら、新たに企画された新作のためのパイロット版という位置づけだったかもしれません。
全52話の中から1エピソードが選ばれ、カラーで作り直されました。
選ばれたのは、第41話の「タイムマシン作戦」で、音声はそのままでフィルムをカラーにリメイクしたものです。
物語は、全地球人抹殺を企むオリオン星人が、銀河系宇宙連合から厳重に保管されていたタイムマシンを強奪したことから始まります。
彼らは過去の時代に遡り、まだ武器を持たない地球人を襲おうとするのです。最初に行き着いた江戸時代の河原では、渡世人同士の争いが行われていました。
その場にいた凄腕の助っ人浪人の腕を見込んで、オリオン星人は彼を連れて原始時代に向かいます。原始時代の集落を襲うオリオン星人と侍。集落の娘が異変を感じ、一人でタイムマシンに乗り込み、エースの時代に戻ってきます。
娘はアサリちゃんのそっくりで、どうやらアサリちゃんのご先祖のようでした。彼女の案内で原始時代に向かうエースとタツノコ博士たち。
その原始時代で、オリオン星人に雇われた助っ人浪人とエースの決闘がはじまるのです。
元々この回の演出は九里一平さんでしたので、止め絵やアップなどは決まっていました。九里さんご自身が修正を入れられていたこともうかがえます。
エースがシルバーリングを刀にして、侍と一騎打ちをするなどアクションシーンも見ごたえがあり、タイムスリップなどいかにもSF作品らしいストーリーでもありました。
シリーズ後半の宿敵となるオリオン星人が登場していることも、このエピソードが選ばれた理由だったかもしれません。(つづく)

『宇宙エース』リメイク版制作のためプリントアウトされた画像
全52話の中から1エピソードが選ばれ、カラーで作り直されました。
選ばれたのは、第41話の「タイムマシン作戦」で、音声はそのままでフィルムをカラーにリメイクしたものです。
物語は、全地球人抹殺を企むオリオン星人が、銀河系宇宙連合から厳重に保管されていたタイムマシンを強奪したことから始まります。
彼らは過去の時代に遡り、まだ武器を持たない地球人を襲おうとするのです。最初に行き着いた江戸時代の河原では、渡世人同士の争いが行われていました。
その場にいた凄腕の助っ人浪人の腕を見込んで、オリオン星人は彼を連れて原始時代に向かいます。原始時代の集落を襲うオリオン星人と侍。集落の娘が異変を感じ、一人でタイムマシンに乗り込み、エースの時代に戻ってきます。
娘はアサリちゃんのそっくりで、どうやらアサリちゃんのご先祖のようでした。彼女の案内で原始時代に向かうエースとタツノコ博士たち。
その原始時代で、オリオン星人に雇われた助っ人浪人とエースの決闘がはじまるのです。
元々この回の演出は九里一平さんでしたので、止め絵やアップなどは決まっていました。九里さんご自身が修正を入れられていたこともうかがえます。
エースがシルバーリングを刀にして、侍と一騎打ちをするなどアクションシーンも見ごたえがあり、タイムスリップなどいかにもSF作品らしいストーリーでもありました。
シリーズ後半の宿敵となるオリオン星人が登場していることも、このエピソードが選ばれた理由だったかもしれません。(つづく)

『宇宙エース』リメイク版制作のためプリントアウトされた画像
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