『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』 祝 放映40周年
- 2021/07/31
- 06:30
1981年(昭和56年)7月27日、テレビスペシャル『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』が、テレビ朝日系で放映されました。
今年で40周年を迎えます。
『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』は、70年代のアニメブーム以降さかんに制作されていた、一回だけ放映のスペシャル作品です。
これも、月曜の夜19時から21時までの、2時間の枠でした。
通常でしたらテレビ朝日は、19時から『タイガーマスク2世』、19時半からは『一休さん』でしたが夏休みだったこともあり、この時間帯になったのでしょう。
制作は東映動画で、前年夏のTVSP『闇の帝王 ドラキュラ』に続く怪奇路線でした。
演出は、『わんぱく王子の大蛇退治』や劇場版『サイボーグ009』の監督などで知られる芹川有吾さん。キャラクターデザインと作画監督は、芦田豊雄さん。脚本は、数々のタツノコヒーロー作品を手掛けた酒井あきよしさん。美術は海老沢一男さんです。
原画には、アベ正巳さん、宇田川一彦さん、二宮常雄さん、海老沢幸男さん、野館誠一さん、白川忠志さんなどが参加して、安定した作画となっていました。
フランケンシュタインは、海外のモンスターとしておなじみですが、この作品では、恐怖もののベースを押さえつつもその誕生からの悲哀が描かれました。
特に作画では、黒ベタが多用され不気味さが強調されています。フランケンシュタイン自体の目や鼻も原画の段階ではしっかり描かれているのに、作監修正で黒ベタに指定され、塗りつぶされているカットもありました。
キャラクターも、芦田さんらしい可憐なエミリーやスマートなビクトル博士と、重圧感のあるフランケンシュタインが際立っていました。
後半に行くにしたがって、フランケンシュタインの哀れな境遇に心を打たれ、観る者も悲しくなってしまうラストでした。
これは、情感あふれる演出でおなじみの芹川さんの手腕だったのでしょう。
ビデオやDVDなどソフト化されていないようですが、今も心に残る作品です。

『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』
左下のフランケンシュタインも作監修正の段階で
表情を黒く塗りつぶすよう指示が入っています。
今年で40周年を迎えます。
『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』は、70年代のアニメブーム以降さかんに制作されていた、一回だけ放映のスペシャル作品です。
これも、月曜の夜19時から21時までの、2時間の枠でした。
通常でしたらテレビ朝日は、19時から『タイガーマスク2世』、19時半からは『一休さん』でしたが夏休みだったこともあり、この時間帯になったのでしょう。
制作は東映動画で、前年夏のTVSP『闇の帝王 ドラキュラ』に続く怪奇路線でした。
演出は、『わんぱく王子の大蛇退治』や劇場版『サイボーグ009』の監督などで知られる芹川有吾さん。キャラクターデザインと作画監督は、芦田豊雄さん。脚本は、数々のタツノコヒーロー作品を手掛けた酒井あきよしさん。美術は海老沢一男さんです。
原画には、アベ正巳さん、宇田川一彦さん、二宮常雄さん、海老沢幸男さん、野館誠一さん、白川忠志さんなどが参加して、安定した作画となっていました。
フランケンシュタインは、海外のモンスターとしておなじみですが、この作品では、恐怖もののベースを押さえつつもその誕生からの悲哀が描かれました。
特に作画では、黒ベタが多用され不気味さが強調されています。フランケンシュタイン自体の目や鼻も原画の段階ではしっかり描かれているのに、作監修正で黒ベタに指定され、塗りつぶされているカットもありました。
キャラクターも、芦田さんらしい可憐なエミリーやスマートなビクトル博士と、重圧感のあるフランケンシュタインが際立っていました。
後半に行くにしたがって、フランケンシュタインの哀れな境遇に心を打たれ、観る者も悲しくなってしまうラストでした。
これは、情感あふれる演出でおなじみの芹川さんの手腕だったのでしょう。
ビデオやDVDなどソフト化されていないようですが、今も心に残る作品です。

『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』
左下のフランケンシュタインも作監修正の段階で
表情を黒く塗りつぶすよう指示が入っています。
- 関連記事
-
- モノクロアニメのカラー化大作戦 その9
- モノクロアニメのカラー化大作戦 その8
- 『恐怖伝説 怪奇!フランケンシュタイン』 祝 放映40周年
- モノクロアニメのカラー化大作戦 その7
- モノクロアニメのカラー化大作戦 その6