『六神合体ゴッドマーズ』 祝 放映40周年
- 2021/10/03
- 06:30
今から40年前の1981年(昭和56年)10月2日、日本テレビ系で『六神合体ゴッドマーズ』(原作/横山光輝)が始まりました。
『ゴッドマーズ』 は、『週刊少年チャンピオン』に以前連載された『マーズ』をベースにして、アニメ化を機に藤川桂介さんが大胆にアレンジした作品です。
各六神ロボットのデザインの大幅変更、そして変形後に合体して完成するゴッドマーズ。生き別れの兄マーグや美少女キャラ・ロゼの登場など、ほぼ別作品ともいえるようになっていました。
これは、マンガとアニメは別物だから一旦許可を出したからは好きに作ってもらうという、横山光輝さんの鷹揚な姿勢があったからこそ実現したのでしょう。
その前の太陽の使者版『鉄人28号』も、キャラクターを現代風にアレンジして成功した作品でした。制作した東京ムービーは、『新巨人の星』からスマートな劇画調を得意としたスタジオジュニオを中心にし、斬新で魅力的な新たな鉄人像を描いていました。
『六神合体ゴッドマーズ』では、前作『鉄人28号』のメカ作監に参加していた若手実力派の本橋秀之さんにメインのキャラクターデザインと作画監督。同じくメカ作監だった亀垣一さんにはメカニックデザインとメカ作監を依頼し、新しい作風を作品にもたらしました。
本橋さんは荒木伸吾さんの荒木プロご出身で、『宇宙戦士バルディオス』などで美形キャラの作画で定評がありました。そして、金田伊功さんのスタジオZご出身で迫力あるアクションを描かれる亀垣さんがメカニックシーンを担当されたのです。
石垣努さんのリアルで透明感のある美術も、作品にマッチしていました。
放映当時かなりの人気があったのは、広くアニメファンを魅了していたからです。マーズの生き別れである薄幸の兄マーグは、女性ファンの心を掴んでいました。作画マニアには、Z5流のアクション作画。そしてマーズやロゼなど美形キャラクターには、男女ともに熱狂的なファンがいました。
イベントでも、『ゴッドマーズ』のセルを持っている人は、注目されていたものです。あまりの人気が災いしたのか、スタジオにセル画泥棒まで入ってしまったこともありました。
本橋さんの作画はかなり人気で、当時としては珍しい修正原画集まで出版されました。私も通販で購入しましたが、予約特典として本橋さんが描かれた修正原画がもらえたことを覚えています。
翌年12月まで続くロングシリーズとなりましたが、話数によって絵柄が変わることもありませんでした。しかも、劇場版新作もその間制作されているのです。これは一年以上作画監督として全話を担当し、奮闘を続けられた本橋さんと亀垣さんたちの功績でしょう。
今も作画ファンには、思い出に残る作品のひとつです。

『六神合体ゴッドマーズ』原動画
『ゴッドマーズ』 は、『週刊少年チャンピオン』に以前連載された『マーズ』をベースにして、アニメ化を機に藤川桂介さんが大胆にアレンジした作品です。
各六神ロボットのデザインの大幅変更、そして変形後に合体して完成するゴッドマーズ。生き別れの兄マーグや美少女キャラ・ロゼの登場など、ほぼ別作品ともいえるようになっていました。
これは、マンガとアニメは別物だから一旦許可を出したからは好きに作ってもらうという、横山光輝さんの鷹揚な姿勢があったからこそ実現したのでしょう。
その前の太陽の使者版『鉄人28号』も、キャラクターを現代風にアレンジして成功した作品でした。制作した東京ムービーは、『新巨人の星』からスマートな劇画調を得意としたスタジオジュニオを中心にし、斬新で魅力的な新たな鉄人像を描いていました。
『六神合体ゴッドマーズ』では、前作『鉄人28号』のメカ作監に参加していた若手実力派の本橋秀之さんにメインのキャラクターデザインと作画監督。同じくメカ作監だった亀垣一さんにはメカニックデザインとメカ作監を依頼し、新しい作風を作品にもたらしました。
本橋さんは荒木伸吾さんの荒木プロご出身で、『宇宙戦士バルディオス』などで美形キャラの作画で定評がありました。そして、金田伊功さんのスタジオZご出身で迫力あるアクションを描かれる亀垣さんがメカニックシーンを担当されたのです。
石垣努さんのリアルで透明感のある美術も、作品にマッチしていました。
放映当時かなりの人気があったのは、広くアニメファンを魅了していたからです。マーズの生き別れである薄幸の兄マーグは、女性ファンの心を掴んでいました。作画マニアには、Z5流のアクション作画。そしてマーズやロゼなど美形キャラクターには、男女ともに熱狂的なファンがいました。
イベントでも、『ゴッドマーズ』のセルを持っている人は、注目されていたものです。あまりの人気が災いしたのか、スタジオにセル画泥棒まで入ってしまったこともありました。
本橋さんの作画はかなり人気で、当時としては珍しい修正原画集まで出版されました。私も通販で購入しましたが、予約特典として本橋さんが描かれた修正原画がもらえたことを覚えています。
翌年12月まで続くロングシリーズとなりましたが、話数によって絵柄が変わることもありませんでした。しかも、劇場版新作もその間制作されているのです。これは一年以上作画監督として全話を担当し、奮闘を続けられた本橋さんと亀垣さんたちの功績でしょう。
今も作画ファンには、思い出に残る作品のひとつです。

『六神合体ゴッドマーズ』原動画
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