『とんでも戦士ムテキング 傑作回 COMPLETE DVD BOOK』
- 2021/10/06
- 06:30
『巨人の星 COMPLETE DVD BOOK』を刊行中の、ぴあからうれしい新刊が9月末に発売されました。『とんでも戦士ムテキング 傑作回 COMPLETE DVD BOOK』』です。
10月からは新作『MUTEKING THE Dancing HERO』も放映されることもあり、この機会にオリジナル版が刊行されることになったのでしょう。
『ムテキング』は1980年9月から1年間、フジテレビ系毎週日曜18時から放映されました。この時間帯はタツノコ作品が長年続き、「タツノコアワー」とも言うべき枠でした。『ハクション大魔王』から『いなかっぺ大将』(原作/川崎のぼる)、『科学忍者隊ガッチャマン』、『ポールのミラクル大作戦』など、様々な新作が放映されました。
吉田竜夫さんの没後『ガッチャマンⅡ』『同F』に続けて始まったのが、『ムテキング』でした。
『ポールのミラクル大作戦』や『風船少女テンプルちゃん』、『ベルフィーとリルビット』を手掛けた下元明子さんによるリンやタコローたちは、チャーミングでちょっとおしゃれな雰囲気でした。
九里一平さんもキャラクターデザインに加わり、ヒーローであるムテキングも登場します。
メカニックデザインは、大河原邦男さん。美術デザインは多田喜久子さんです。
チーフデイレクターを担当されたのは、『樫の木モック』や『新みなしごハッチ』、『ヤッターマン』の原征太郎さん。絵コンテ・演出は、笹川ひろしさんのほか、真下耕一さんや植田秀仁さんたち新世代に貞光紳也さんも担当されました。脚本は酒井あきよしさん、山本優さんに、山崎晴哉さん、首藤剛志さんたちです。
総作画監修には、『ガッチャマンF』に続いて宮本貞雄さんが就かれます。宮本さんは、アクションやクロダコのギャグカットなどに、ラフ原画を入れていらっしゃいました。
作画監督は河合静男さん。そして原画や原画作監(各話作監)として、須田正己さんや加藤茂さん、二宮常雄さん、林政行さん、中村孝さん、野部駿夫さんなども参加しています。
こうしてスタッフ陣を見ても、当時のメインスタッフをほぼ投入していたことがわかります。
『ガッチャマン』の続編に続いてのオリジナル作品です。タツノコプロがどれだけそのパワーを保っているのか、かなり注目されていたことでしょう。
それまで様々なオリジナル作品で、勝負してきた同社でした。創業者で看板アーティストだった吉田竜夫さんを失い、今後どうなるのかその真価を問われる難しい時期でもあったのです。
てこ入れのため途中から舞台を日本に移すことにはなりましたが、好評で一年間放映されます。
この総力戦とも言える『ムテキング』の成功によって、タツノコプロは新たな黄金期を迎えることが出来ました。
作品の楽しさとともに、そんなタツノコの歴史も改めて思い出される重要な作品でした。

『とんでも戦士ムテキング 傑作回 COMPLETE DVD BOOK』
第27話のなかむらたかしさん作画回が収録されているのもうれしいことです。
クロダコブラザーズたちのフォーマル姿が印象的でした。
10月からは新作『MUTEKING THE Dancing HERO』も放映されることもあり、この機会にオリジナル版が刊行されることになったのでしょう。
『ムテキング』は1980年9月から1年間、フジテレビ系毎週日曜18時から放映されました。この時間帯はタツノコ作品が長年続き、「タツノコアワー」とも言うべき枠でした。『ハクション大魔王』から『いなかっぺ大将』(原作/川崎のぼる)、『科学忍者隊ガッチャマン』、『ポールのミラクル大作戦』など、様々な新作が放映されました。
吉田竜夫さんの没後『ガッチャマンⅡ』『同F』に続けて始まったのが、『ムテキング』でした。
『ポールのミラクル大作戦』や『風船少女テンプルちゃん』、『ベルフィーとリルビット』を手掛けた下元明子さんによるリンやタコローたちは、チャーミングでちょっとおしゃれな雰囲気でした。
九里一平さんもキャラクターデザインに加わり、ヒーローであるムテキングも登場します。
メカニックデザインは、大河原邦男さん。美術デザインは多田喜久子さんです。
チーフデイレクターを担当されたのは、『樫の木モック』や『新みなしごハッチ』、『ヤッターマン』の原征太郎さん。絵コンテ・演出は、笹川ひろしさんのほか、真下耕一さんや植田秀仁さんたち新世代に貞光紳也さんも担当されました。脚本は酒井あきよしさん、山本優さんに、山崎晴哉さん、首藤剛志さんたちです。
総作画監修には、『ガッチャマンF』に続いて宮本貞雄さんが就かれます。宮本さんは、アクションやクロダコのギャグカットなどに、ラフ原画を入れていらっしゃいました。
作画監督は河合静男さん。そして原画や原画作監(各話作監)として、須田正己さんや加藤茂さん、二宮常雄さん、林政行さん、中村孝さん、野部駿夫さんなども参加しています。
こうしてスタッフ陣を見ても、当時のメインスタッフをほぼ投入していたことがわかります。
『ガッチャマン』の続編に続いてのオリジナル作品です。タツノコプロがどれだけそのパワーを保っているのか、かなり注目されていたことでしょう。
それまで様々なオリジナル作品で、勝負してきた同社でした。創業者で看板アーティストだった吉田竜夫さんを失い、今後どうなるのかその真価を問われる難しい時期でもあったのです。
てこ入れのため途中から舞台を日本に移すことにはなりましたが、好評で一年間放映されます。
この総力戦とも言える『ムテキング』の成功によって、タツノコプロは新たな黄金期を迎えることが出来ました。
作品の楽しさとともに、そんなタツノコの歴史も改めて思い出される重要な作品でした。

『とんでも戦士ムテキング 傑作回 COMPLETE DVD BOOK』
第27話のなかむらたかしさん作画回が収録されているのもうれしいことです。
クロダコブラザーズたちのフォーマル姿が印象的でした。
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