『じゃりン子チエ』祝 放映40周年
- 2021/10/09
- 06:30
1981年(昭和56)年10月3日は、テレビアニメ『じゃりン子チエ』(原作/はるき悦巳)第一話の放映日です。
東京ムービーの製作で、MBS・TBS系にて83年3月まで一年半続くロングシリーズとなりました。
はるき悦巳さんによる『じゃりン子チエ』は、『週刊漫画アクション』に1978年(昭和53年)10月から97年8月まで連載されていました。
チエちゃんやテツ、おばあやおじい、そして小鉄など個性的なキャラクターたちが登場する原作は新鮮で面白く、私もアニメ化以前からアクションコミックスの単行本で読んでいました。
それが四ヵ月前の4月に、劇場版として公開されたのです。しかもスタッフは『ルパン三世 カリオストロの城』のテレコムが中心でした。
かねてより原作を愛読していてアニメファンだった者には、とてもうれしい事でした。
監督は高畑勲さんで、作画監督はキャラクターデザインの小田部羊一さんと大塚康生さんです。小田部さんによるキャラクターも原作のままに生き生きと描かれ、動きも楽しいものでした。
声の出演として、『マンザイ太閤記』に続いて吉本興業の人気タレントが数多く出演したことでも話題になりました。
そして、この劇場公開から半年後にテレビアニメ化されたのです。映画では小鉄とアントニオJrの決闘で終わっていたので、映画版での話からその続きもアニメ化されたことに喜んだファンも多かったでしょう。
テレビシリーズも、劇場版に続き高畑さんが監督を担当してくれました。
小田部さんはキャラクターデザインのみでしたが、各話作監にされた才田俊次さん、宇田川一彦さん、北原健雄さん、丹内司さん、朝倉隆さんたちは原作のイメージを尊重したキャラクターを描いてくれました。ネコの小鉄やアントニオjrは、それぞれにより描き方も多少変わっていましたが、それほど気にはなりませんでした。
美術監督の早乙女満さんによる水彩画のような背景は、チエたちの住む大阪の雰囲気を醸し出してくれました。
テレビ版も劇場版と同じく、チエは中山千夏さん、テツは西川のりおさんが演じられ、まるで画面の中でそのまま生きているようにも感じました。
この年の10月、東京ムービーは『新・ど根性ガエル』、『六神合体ゴッドマーズ』、そして『じゃりん子チエ』の3作品を同時にスタートさせています。
また『あしたのジョー2』と『おはよう!スパンク』も放映中でしたから、まったく傾向の違う5作品を同時制作していたことになります。
今から考えるとこの時期は、Aプロダクション離脱後の同社に訪れた第二期黄金時代だったのかもしれません。

『じゃりン子チエ』 小鉄
作監さんによってちょっと違いましたが、小鉄たち
猫のキャラクターも魅力的でした。
東京ムービーの製作で、MBS・TBS系にて83年3月まで一年半続くロングシリーズとなりました。
はるき悦巳さんによる『じゃりン子チエ』は、『週刊漫画アクション』に1978年(昭和53年)10月から97年8月まで連載されていました。
チエちゃんやテツ、おばあやおじい、そして小鉄など個性的なキャラクターたちが登場する原作は新鮮で面白く、私もアニメ化以前からアクションコミックスの単行本で読んでいました。
それが四ヵ月前の4月に、劇場版として公開されたのです。しかもスタッフは『ルパン三世 カリオストロの城』のテレコムが中心でした。
かねてより原作を愛読していてアニメファンだった者には、とてもうれしい事でした。
監督は高畑勲さんで、作画監督はキャラクターデザインの小田部羊一さんと大塚康生さんです。小田部さんによるキャラクターも原作のままに生き生きと描かれ、動きも楽しいものでした。
声の出演として、『マンザイ太閤記』に続いて吉本興業の人気タレントが数多く出演したことでも話題になりました。
そして、この劇場公開から半年後にテレビアニメ化されたのです。映画では小鉄とアントニオJrの決闘で終わっていたので、映画版での話からその続きもアニメ化されたことに喜んだファンも多かったでしょう。
テレビシリーズも、劇場版に続き高畑さんが監督を担当してくれました。
小田部さんはキャラクターデザインのみでしたが、各話作監にされた才田俊次さん、宇田川一彦さん、北原健雄さん、丹内司さん、朝倉隆さんたちは原作のイメージを尊重したキャラクターを描いてくれました。ネコの小鉄やアントニオjrは、それぞれにより描き方も多少変わっていましたが、それほど気にはなりませんでした。
美術監督の早乙女満さんによる水彩画のような背景は、チエたちの住む大阪の雰囲気を醸し出してくれました。
テレビ版も劇場版と同じく、チエは中山千夏さん、テツは西川のりおさんが演じられ、まるで画面の中でそのまま生きているようにも感じました。
この年の10月、東京ムービーは『新・ど根性ガエル』、『六神合体ゴッドマーズ』、そして『じゃりん子チエ』の3作品を同時にスタートさせています。
また『あしたのジョー2』と『おはよう!スパンク』も放映中でしたから、まったく傾向の違う5作品を同時制作していたことになります。
今から考えるとこの時期は、Aプロダクション離脱後の同社に訪れた第二期黄金時代だったのかもしれません。

『じゃりン子チエ』 小鉄
作監さんによってちょっと違いましたが、小鉄たち
猫のキャラクターも魅力的でした。
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