『まいっちんぐマチコ先生』祝 放映40周年
- 2021/10/23
- 06:30
1981年10月8日、テレビ東京系で『まいっちんぐマチコ先生』(原作/えびはら武司)が始まりました。
『まいっちんぐマチコ先生』は、学研が刊行していたマンガ誌『少年チャレンジ』の連載です。私立あらま学園を舞台にした、マチコ先生とやんちゃな生徒たちの交流を描くコメディー作品です。
新任の天真爛漫なマチコ先生にボディタッチなど過激ないたずらをするケン太くんたちの姿などで、PTAからも俗悪番組と見なされていました。
確かに今では決して許されない表現でしょうが、戸惑いつつもまいっちんぐポーズでいつも生徒たちを受け入れてくれるマチコ先生は大らかで魅力あふれるヒロインでした。
は元々えびはら武司さん絵柄が可愛く、生々しさを感じさせなかったこともあったでしょう。
アニメ化は、『少年チャレンジ』の発行元である学研とスタジオぴえろが手掛けました。『科学』や『学習』など学習誌の老舗だった出版社がアニメ製作に乗り出し、しかも内容がちょっとエッチなコメディーだったことでも当時話題になりました。
制作は、スタジオぴえろです。チーフディレクターは案納正美さん、美術監督には中村光毅さん。キャラクターデザインと作画監督に就かれたのは、上梨一也さんでした。
上梨さんは虫プロ身で、『鉄腕アトム』の制作進行から『ジャングル大帝』や『ムーミン』、『あしたのジョー』、『アンデルセン物語』などの作品の原画や動画を担当されました。
虫プロ倒産後はフリーとなり、荒木伸吾さんの荒木プロ回の『魔女っ子メグちゃん』、『UFOロボ グレンダイザー』の動画を描いておられます。
その後日本サンライズに招かれ、『超電磁マシーン ボルテスV』や『闘将ダイモス』などの動画チェックを経て、『ニルスの不思議な旅』からスタジオぴえろに参加されました。
上梨さんは、長いキャリアでもほとんど作監やキャラデザインの誘いを固辞していました。ですが『マチコ先生』では清潔感のある楽しいマチコ先生や生徒たち、そして個性的な同僚の先生たちなど、アニメならではのいい絵にしてくれました。
マチコ先生も若い女性らしく同じ服をいつも着ることはなく、回によって様々なファッションになっていたことも印象に残っています。
明るく清潔感のあるマチコ先生役の吉田理保子さんや、周囲を固める声優陣も役どころにピッタリでした。
放映が二年間続いたのは、多くの子どもたちやファンが支持していたからでしょう。マチコ先生たちと生徒の交流は、ギャグの要素もありましたが大らかで優しく楽しいものでした。
これはえびはらさんによる元々の原作の明るい世界と、上梨さんたちスタッフが描き出したアニメでの魅力も貢献していたと思っています。

これは、生前の上梨さんの机に飾られていたイラストです。
おなじみの面々が、写真に貼られていました。お好きだったディズニーランドに、愛着のある
キャラクターたちも連れていきたかったのでしょうね。
『まいっちんぐマチコ先生』は、学研が刊行していたマンガ誌『少年チャレンジ』の連載です。私立あらま学園を舞台にした、マチコ先生とやんちゃな生徒たちの交流を描くコメディー作品です。
新任の天真爛漫なマチコ先生にボディタッチなど過激ないたずらをするケン太くんたちの姿などで、PTAからも俗悪番組と見なされていました。
確かに今では決して許されない表現でしょうが、戸惑いつつもまいっちんぐポーズでいつも生徒たちを受け入れてくれるマチコ先生は大らかで魅力あふれるヒロインでした。
は元々えびはら武司さん絵柄が可愛く、生々しさを感じさせなかったこともあったでしょう。
アニメ化は、『少年チャレンジ』の発行元である学研とスタジオぴえろが手掛けました。『科学』や『学習』など学習誌の老舗だった出版社がアニメ製作に乗り出し、しかも内容がちょっとエッチなコメディーだったことでも当時話題になりました。
制作は、スタジオぴえろです。チーフディレクターは案納正美さん、美術監督には中村光毅さん。キャラクターデザインと作画監督に就かれたのは、上梨一也さんでした。
上梨さんは虫プロ身で、『鉄腕アトム』の制作進行から『ジャングル大帝』や『ムーミン』、『あしたのジョー』、『アンデルセン物語』などの作品の原画や動画を担当されました。
虫プロ倒産後はフリーとなり、荒木伸吾さんの荒木プロ回の『魔女っ子メグちゃん』、『UFOロボ グレンダイザー』の動画を描いておられます。
その後日本サンライズに招かれ、『超電磁マシーン ボルテスV』や『闘将ダイモス』などの動画チェックを経て、『ニルスの不思議な旅』からスタジオぴえろに参加されました。
上梨さんは、長いキャリアでもほとんど作監やキャラデザインの誘いを固辞していました。ですが『マチコ先生』では清潔感のある楽しいマチコ先生や生徒たち、そして個性的な同僚の先生たちなど、アニメならではのいい絵にしてくれました。
マチコ先生も若い女性らしく同じ服をいつも着ることはなく、回によって様々なファッションになっていたことも印象に残っています。
明るく清潔感のあるマチコ先生役の吉田理保子さんや、周囲を固める声優陣も役どころにピッタリでした。
放映が二年間続いたのは、多くの子どもたちやファンが支持していたからでしょう。マチコ先生たちと生徒の交流は、ギャグの要素もありましたが大らかで優しく楽しいものでした。
これはえびはらさんによる元々の原作の明るい世界と、上梨さんたちスタッフが描き出したアニメでの魅力も貢献していたと思っています。

これは、生前の上梨さんの机に飾られていたイラストです。
おなじみの面々が、写真に貼られていました。お好きだったディズニーランドに、愛着のある
キャラクターたちも連れていきたかったのでしょうね。
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