『うる星やつら』 祝 放映40周年
- 2021/10/27
- 06:30
1981年(昭和56年)10月14日は、『うる星やつら』(原作/高橋留美子)の放映がフジテレビ系で始まった日です。今年で40周年を迎えました。
『うる星やつら』は『週刊少年サンデー』で連載されていた人気マンガです。
アニメ化はキティフィルムで、制作はスタジオぴえろです。同社はこの頃まだ創業間もない頃でしたが、『まいっちんぐマチコ先生』と『うる星やつら』をスタートさせることになりました。
キティフィルムのプロデューサーだった落合茂一さんは、小池一雄さんの劇画村塾で高橋留美子さんと知り合いだったこともありアニメ化権を獲得しました。またフジテレビ側のプロデューサーとなった岡正さんも、奇しくも劇画村塾に在籍していたことがあったのです。
そのような縁もあり、それまでアニメ制作は未経験だったキティフィルムが、テレビアニメ『うる星やつら』の製作に乗り出すことになりました。
当時のキティには、アニメの制作機能はありません。そこで落合さんは、『ニルスの不思議な旅』をやっていたスタジオぴえろに打診しました。
ぴえろを率いる布川さんは、キャラクターデザインを高田明美さん、メイン作画監督には遠藤麻未さんと作画に女性スタッフを据えました。これは原作者が女性であり、主人公のラムの普段着がビキニということもあって、いやらしさを排除した絵作りを第一に考えたのでしょう。
そしてディレクターを押井守さんに任せ、シリーズ構成には伊藤和典さんを抜擢します。
そんな若い感覚のチームが、アニメ『うる星やつら』に集結していったのです。
主人公のラムの平野文さんやあたるの古川登志夫さん、テンちゃんの杉山和寿子さん、錯乱坊の永井一郎さんなどキャストも豪華でイメージ通りでした。
テレビ画面からも、ビキニ姿のラムはいやらしさは感じませんでした。後に実際のコスプレーヤーがこの衣装を着た姿の方が生々しく感じたものです。
これは、原作のイメージを生かした高田さんのデザインと、それを再現された遠藤さんたち作画スタッフと演出、そして明るくチャーミングに演じられた平野さんのお力でしょう。
15分2話のシリーズ初期は原作ファンからするとドタバタしたところもありましたが、中盤になると落ち着いてきました。個性的なゲストキャラも多く、個人的にはこたつねこの登場が楽しみでした。
レコード会社のキティらしく楽曲のセンスもよく、その都度変わるオープニングも魅力的でした。
途中からディレクターはやまざきかずおさんに交代し、制作もスタジオディーンに代わりましたが以降、4年半続くロングシリーズとなりました。
『うる星やつら』は、高橋留美子さんが描かれる世界の魅力をよりアニメで広げてくれました。その後のテレビアニメにも多大な影響を与えた、エポックメイキングな作品です。

『うる星やつら』動画
『うる星やつら』は『週刊少年サンデー』で連載されていた人気マンガです。
アニメ化はキティフィルムで、制作はスタジオぴえろです。同社はこの頃まだ創業間もない頃でしたが、『まいっちんぐマチコ先生』と『うる星やつら』をスタートさせることになりました。
キティフィルムのプロデューサーだった落合茂一さんは、小池一雄さんの劇画村塾で高橋留美子さんと知り合いだったこともありアニメ化権を獲得しました。またフジテレビ側のプロデューサーとなった岡正さんも、奇しくも劇画村塾に在籍していたことがあったのです。
そのような縁もあり、それまでアニメ制作は未経験だったキティフィルムが、テレビアニメ『うる星やつら』の製作に乗り出すことになりました。
当時のキティには、アニメの制作機能はありません。そこで落合さんは、『ニルスの不思議な旅』をやっていたスタジオぴえろに打診しました。
ぴえろを率いる布川さんは、キャラクターデザインを高田明美さん、メイン作画監督には遠藤麻未さんと作画に女性スタッフを据えました。これは原作者が女性であり、主人公のラムの普段着がビキニということもあって、いやらしさを排除した絵作りを第一に考えたのでしょう。
そしてディレクターを押井守さんに任せ、シリーズ構成には伊藤和典さんを抜擢します。
そんな若い感覚のチームが、アニメ『うる星やつら』に集結していったのです。
主人公のラムの平野文さんやあたるの古川登志夫さん、テンちゃんの杉山和寿子さん、錯乱坊の永井一郎さんなどキャストも豪華でイメージ通りでした。
テレビ画面からも、ビキニ姿のラムはいやらしさは感じませんでした。後に実際のコスプレーヤーがこの衣装を着た姿の方が生々しく感じたものです。
これは、原作のイメージを生かした高田さんのデザインと、それを再現された遠藤さんたち作画スタッフと演出、そして明るくチャーミングに演じられた平野さんのお力でしょう。
15分2話のシリーズ初期は原作ファンからするとドタバタしたところもありましたが、中盤になると落ち着いてきました。個性的なゲストキャラも多く、個人的にはこたつねこの登場が楽しみでした。
レコード会社のキティらしく楽曲のセンスもよく、その都度変わるオープニングも魅力的でした。
途中からディレクターはやまざきかずおさんに交代し、制作もスタジオディーンに代わりましたが以降、4年半続くロングシリーズとなりました。
『うる星やつら』は、高橋留美子さんが描かれる世界の魅力をよりアニメで広げてくれました。その後のテレビアニメにも多大な影響を与えた、エポックメイキングな作品です。

『うる星やつら』動画
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